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2017/10/06

ユネスコによるプライバシー研究

Tweet ThisSend to Facebook | by sakamoto
ユネスコ「メディア情報リテラシーと異文化対話」(MILID)大学ネットワークによる最初の共同研究成果です。法政大学からは村上先生が担当者として名前を連ねています。

まず、プライバシーをどのように考えるべきかという視点でご覧いただくと良いと思います。日本では「情報モラル」の一部に含まれていますが、基本的な視点が異なります。下の引用を比較するとそのことがよくわかります。ユネスコにとってプライバシーは、単なる守るべきルールやマナーではなく、シティズンシップのためのMILコンピテンシーの一部であると理解されます。

Survey on Privacy in Media and Information Literacy with Youth Perspectives
『青年の視点からのメディア情報リテラシーにおけるプライバシー調査研究』

●本書「エグゼキュティブ・サマリー」より

An understanding of privacy online and offline is, at its core, an understanding of how media and information are created, analysed, distributed, applied and used, as well as how they are monetized, and the conditions under which all this can contribute to sustainable development. Understanding privacy and actively participating in its promotion requires critical thinking skills. In other words, what are called “privacy competencies” can, to a significant extent, be usefully seen as part of MIL competencies.

オンライン・オフラインにおけるプライバシーの理解、その核にあるものは、メディアと情報がどのように作られ、分析され、配信され、応用・活用されるのか、さらにどのように収益がもたらされるようになるのか、そしてこれらすべてが持続可能な開発に貢献しうる条件を理解することである。プライバシーを理解し、その促進へ積極的に参加するためには、批判的思考スキルが求められる。言い換えれば、「プライバシー・コンピテンシー」と呼ばれるものは、かなりの程度、有効にMILコンピテンシーの一部と見なしうる。

●日本におけるプライバシーの理解の仕方(情報化社会の新たな問題を考えるための教材・指導の手引き
)より

インターネットの特性として,発信した情報は,全世界に公開される状態にあること(情報の公開性),一度発信された情報はコピーされてしまうと回収することができず,完全に削除することが難しいこと(情報の記録性)を理解させる。また,発信してよい情報かどうかを,発信する前によく考えることの大切さを理解させる。更に,情報には,肖像権等のプライバシーの権利が伴うものがあることにも気付かせ,ルールとマナーを遵守してインターネットを利用する能力と態度を育てる。

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2013年版『MILID年報』 英語版
 

ユネスコMILカリキュラム

ユネスコ(2011)
『教師のためのメディア情報リテラシーカリキュラム』

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世界のメディア教育政策

UNAOC・ユネスコ編『世界のメディア教育政策

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