AMILEC設立にあたって
2014/1/25
●AMILECとは
AMILEC(アジア太平洋メディア情報リテラシー教育センター)は、国連およびユネスコの理念に基づき、国連及びユネスコと協力しながら、メディア情報リテラシー教育の普及と発展のためにアジア太平洋地域で活動する非政府組織(NGO)です。
新しい情報技術の発展は、大きな社会変革の原動力となるとともに、国境を越えたコミュニケーションを可能にしました。しかし、現実の世界では、イスラム文化と西欧文化をはじめ、さまざまな文化がぶつかり合い、しばしば地域紛争や戦争の引き金にもなっています。移民問題や民族、人種、ジェンダー等をめぐる人権問題に対するメディアの影響はますます大きくなりつつあります。新しい技術の恩恵を阻害する貧困や差別による教育格差や情報格差の問題もまた、いまなお解決すべき大きな世界的課題です。
2005年7月14日、アナン前国連事務総長はこれらの課題を解決するため、文明の同盟の設立を発表しました。そのプログラムの一つとして、世界的なメディア・リテラシー教育の普及活動が始まりました。2011年6月17日、文明の同盟はモロッコのフェズでユネスコとともに国際フォーラムを開催し、メディア情報リテラシーに関する宣言を採択しました。こうして文明の同盟とユネスコは、手を携えて、デジタル時代の基本的人権であり、異文化対話と平和文化の構築のために不可欠な能力であるメディア情報リテラシー教育の普及を進めることになりました。
●AMILECのミッション
私たちは、生涯学習の観点から、広く一般市民を対象として、国連及びユネスコが掲げるメディア情報リテラシー教育の基本理念に基づき、国内外、とりわけアジア太平洋の国・地域にこの教育の発展と普及を進めることにより、文化的差異を超えた国際理解と協働を推進し、世界中の子ども・青年・成人の人間性豊かな発達および市民社会の持続的・民主的な発展に力を尽くします。
●AMILECの事業
AMILECは、アジア太平洋地域の人々と協働しながら、以下の事業を行います。
(1)国連およびユネスコに関わる図書・視聴覚資料の出版・翻訳
(2)メディア情報リテラシー教育に関する情報の収集、発信及び支援
(3)メディア情報リテラシー教育に関する研究調査
(4)メディア情報リテラシー教育に関する人材育成・教育支援
(5)国内外の会議の開催
●AMILEC のあゆみ
2012年3月24日、法政大学に国連文明の同盟メディア・リテラシー教育プログラム・マネージャーのジョルディ・トレント氏を招いて「国際シンポジウム-文化葛藤時代のメディア・リテラシー教育」を開催。このシンポジウムを企画するために集まった有志によって、
AMILEC 設立準備委員会が作られた。
2012年10月10日、6 人のメンバーによってAMILECが設立される。
2013年10月 GAPMIL(メディア情報リテラシー・パートナーシップのためのグローバル同盟)のキー・パートナーに選出される。
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