第16回MILワークショップを下記の要領で開催いたします。
ワークショップ:メディアを乗り越えよう―現代プロパガンダを分析する
主催:法政大学図書館司書課程
共催:アジア 太平洋メディア情報リテラシー教育センター(AMILEC)
日時:2016年6月10日(金) 18:30〜20:30 (受付は18:00より)
プレゼンター:ルネ・ホッブス
(アメリカ・ロードアイランド大学)
コーディネーター:村上郷子(法政大学)
資料代:1000円(法政の教職員・学生は無料) 進行: (1)主催挨拶とコーディネーター紹介
(2)ルネ・ホッブス先生のワークショップ
(3)質疑応答とディスカッション
20時30分頃終了
NAMLE(全米メディア・リテラシー教育学会)設立以来の有力メンバーであり、世界のメディア・リテラシー教育研究の第一人者ルネ・ ホッブス先生が東京に立ち寄ってくださいます。 そこで「メディアを乗り越えよう―現代プロパガンダを分 析する」と題して、ホッブス先生によるワークショップを 実施することになりました。(プロフィールは下の「続きを読む」をクリックしてください。) 平日ではありますが、ご関心のある方ははぜひお越しく ださい。なお、予算の関係で手弁当の簡単な通訳は行いま すが、プロの通訳はつけることはできないことをご了承く ださい。 ========================== ホッブス先生からのメッセージ このワークショップでは、現代プロパガンダの新しい形態に対抗するための、学習者の批判的思考とコミュニケーションスキルを身につけます。クチコミ型メディアやコンテンツ制作も含みます。プロパガンダは有益かも有害かもしれませんが、プロパガンダを理解し、それがどのように私たちの感覚や態度、行動に影響をもたらすのか議論することが大切です。 ワークショップでは次のサイトを 用います。 http://mindovermedia.tv サイトのコンセプトと使い方は次のビデオをご覧ください。 https://youtu.be/JVvXdtHHMWo VIDEO 皆さんと一緒に実際の日本の素材を用いて進めたいと思います。
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場所
法政大学市ヶ谷キャンパス・ボアソナードタワー3階 マルチメディア・スタジオ
※工事中のため、場所がわかりにくくなっています。ボアソナードタワー側の入り口からお入りください。
ルネ・ホッブス先生の プロフィール 世界的なデジタル・メディアリテラシー教育の権威として知られている。アメリカ・ロードアイランド州にあるロードアイランド大学ハリントン校コミュニケーション・メディア学部教授(コミュニケーション学)。「メディア教育ラボ」の創設者でもある。この研究所は調査と地域支援を通してメディア・リテラシー教育の質の向上を目的にしている。
研究
ホッブス氏はメディア学とメディア教育が重なる領域で精力的に研究を続けている。研究はとりわけ学力に対するメディア・リテラシー教育実践のインパクトの調査に向けられている。また、「Journal for Media Literacy Education」の創設以来の共同編集者である。この雑誌は全米メディア・リテラシー教育学会(NAMLE)の公式紀要であり、誰でも自由に読むことができ、ピアレビューが行われている。ホッブス氏は学術および専門雑誌に130以上の記事や原稿を書いており、著書には「Exploring the Roots of Digital and Media Literacy through Personal Narrative」、「Discovering Media Literacy: Digital Media and Popular Culture in Elementary School」(『メディア・リテラシー教育と出会う ―小学生がデジタルメディアとポップカルチャーに向き合う』弘前大学出版会)、 「Digital and Media Literacy: Connecting Culture and Classroom」 『デジタル時代のメディア・リテラシー教育 ―中高生の日常のメディアと授業の融合』東京学芸大学出版会)、 「Copyright Clarity: How Fair Use Supports Digital Learning」、「 Reading the Media: Media Literacy in High School English」がある。
教職研修
教職経験のある教員として、全米および世界中で教職員のための教職研修プロクラムを実施している。同僚とともに、「ロードアイランド大学デジタル・リテラシー卒業資格」を作った。しっかりとした対面とオンライン両方を含む、幼小中高と大学、司書、メディア関連業務について学ぶ12単位のコースである。1990年代初頭、氏はハーバード教育大学院のハーバードメディア教育研究所で、初めての全国のメディア・リテラシー教職研修プログラムを作った。
社会活動
アメリカのメディア・リテラシー教育全国組織の共同設立者。教育でのマスメディアやポピュラーカルチャー、デジタルメディアの活用を推進し、国内外で、デジタル・メディア・リテラシーの認知度を高める活動を行っている。また、教職員によるDVDの「リッピング」許可について、デジタル・ミレニアム・著作権法(DMCA) をもとにアメリカ著作権局に免責を求め、受理されている。氏による「デジタル・メディアリテラシー:行動プラン」は全米にメディア・リテラシー・コンピテンシーをもたらすための具体的かつ詳細な計画である。このプランは2010年にワシントンDCで発表され、アスペン研究所と「民主主義における地域情報ニーズ」ナイト委員会によって共同出版された。2012年にはアメリカ図書館協会情報政策事務局のためのデジタルリテラシー・フェローの役目を果たした。
メディア制作
マルチメディア制作者であり、幼小中高校の生徒や教員へ数多くのリソースをもたらしており、賞も受賞している。「メディアを乗り越えよう―現代プロパガンダの分析」はプロパガンダに関する教育と学習のためのユーザー参加型ウェブサイトである。また、「子どものためのパワフルボイス」は、都市部の小学校のメディア・リテラシー活用のデモンストレーションを行う大学ー学校間パートナーショップである。「課題:メディア・リテラシー」はメリーランド州教育局とディスカバリーチャンネルの支援を得て作ったメディア・リテラシーカリキュラムである。アメリカ「女性の健康」局は氏の「私のポップ・スタジオ」の制作を助成した。これは十代の少女にメディア・リテラシーの考え方を紹介するオンライン・エデュテイメントゲームであり、ポピュラーミュージックやテレビ、雑誌、オンラインメディアの「背後の感覚」をもたらそうとするものである。
ルネ・ホッブスはハーバード教育大学院で人間発達の教職学位を取り、ミシガン大学でコミニケーション学の修士および英文学と映画・ビデオ学の二つの学位を取得している。
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