法政大学ユネスコ・メディア情報リテラシーと異文化間対話プログラム企画
日程 2020年9月5〜6日(Zoomによるオンライン開催)
主催 法政大学図書館司書課程
共催 基礎教育保障学会
シンポジウム共催 日本NIE学会、アジア太平洋メディア情報リテラシー教育センター シンポジウム協力 インターネットメディア協会(JIMA)、FCTメディアリテラシー研究所
学生企画協力 報道自由デーフォーラム実行委員会
今年のユネスコ・グローバル・メディア情報リテラシー(MIL)・ウィークは 2020 年 10 月 24〜31 日にオンラ インで開催されます。今年のテーマは「偽情報のインフォデミックに対抗するためのすべての人のためのす べての人によるメディア情報リテラシー」です。日本では、9 月 5〜6 日に法政大学図書館司書課程と基礎教 育保障学会の共催により、プレフォーラムをオンラインで開催いたします。
なお、法政大学はユネスコ・メディア情報リテラシーと異文化間対話(MILID)大学ネ ットワークのメンバーです。
参加申込方法 次のURLから参加を申し込んでください。 参加用 Zoom の URL アドレスを前日までにお送りいたします。
https://forms.gle/a2J2F2wiuEeXXKbw5下のQRコードからも参加申し込みできます。
1日目 9月5日(土)
●13:00-14:00 オープニングセッション
総合司会 岩槻知也(京都女子大)
(1)法政大学主催者(法政大学図書館司書課程)挨拶 坂本旬
(2)各共催・協力団体挨拶
・基礎教育保障学会 上杉孝實(基礎教育保障学会長)
・日本NIE学会 土屋武志(愛知教育大)
・インターネットメディア協会 下村健一(白鴎大学)
・アジア太平洋メディア情報リテラシー教育センター
村上郷子(法政大学)
・FCTメディア・リテラシー研究所 西村寿子(理事長)
(3)ビデオ・メッセージ 韓国コミュニティ・メディア財団
シン・テソプ理事長
●14:30-17:00 分科会(基礎教育保障をテーマとした研究・実践報告会)
・2つのZoomを同時に立ち上げます
【第1室】 研究発表 司会 谷部弘子(東京学芸大学)
14:30-14:55 ブータン王国におけるノンフォーマル教育
―現状報告と参加者の声 佐藤美奈子(京都大学大学院)
14:55-15:00 休 憩
15:00-15:25 難民を対象とした日本語教育の経験知・実践知の言語化の試み
―パターン・ランゲージによる記述 伴野崇生(慶應義塾大学)
15:25-15:30 休 憩
15:30-15:55 日本語リテラシー(読み書き)調査の開発に向けた学際的研究
―基礎教育を保障する社会の構築を目指して
野山広(国立国語研究所)
15:55-16:05 休 憩
16:05-16:35 討 議
16:35-17:00 交 流
【第2室】 研究発表・実践報告 司会 岡田敏之(同志社大学)
<研究報告>
14:30-14:55 夜間中学校とその生徒の史的変遷過程 浅野慎一(神戸大学)
14:55-15:00 休 憩
15:00-15:25 自主夜間中学における日本語教育に関する研究
―自主夜間中学で日本語を教えるスタッフの意識を中心に
八木遼太郎(早稲田大学大学院)
15:25-15:30 休 憩
15:30-15:55 少年院における修学支援の展開―基礎教育の充実に向けて
矢作由美子(文教大学教育研究所)
15:55-16:00 休 憩
<実践報告>
16:00-16:25 夜間学級から/に学ぶ
─夜間学級公開における参観の経験と大学生のその後
竹村英樹(慶應義塾大学)
16:25-16:35 休 憩
16:35-17:00 討 議
17:00-17:25 交 流
2日目 9月6日(日)
●13:00-15:10 シンポジウム
「コロナ禍時代に基礎教育保障からメディア情報リテラシーを考える」
13:00- 主催挨拶 岩槻知也(基礎教育保障学会、京都女子大学)
13:05-13:25 基調報告
「すべての人のためのすべての人によるメディア情報リテラシー」(坂本旬)
13:25-14:25 報告
進行 坂本
・シンポジスト(各15分)
二田貴広(日本NIE学会)
下村健一(JIMA)
松本恭幸(武蔵大学)
長岡智寿子(田園調布学園大学)
14:25-14:45 コメント
・コメンテーター(各10分)
西村寿子(FCTメディアリテラシー研究所)
工藤慶一(北海道に夜間中学をつくる会)
14:45-15:05 ディスカッション
15:05-15:10 まとめ
●16:00-17:30 学生企画「コロナ禍とMILID
(メディア情報リテラシーと異文化間対話)ティーチイン」
学生企画では、法政大学、武蔵大学、同志社大学、新潟大学の4大学が参加しコロナ禍におけるそれぞれのゼミや講義での取り組みの紹介を通して「今、大学生は何ができるのか」について考えます。一般参加の皆さまもご自由に参加していただけると嬉しいです。
・主催 キャリアデザイン学部坂本ゼミ3年
協力 報道自由デーフォーラム実行委員会
・参加予定大学 法政大学、武蔵大学、同志社大学、新潟大学
資料1 ユネスコによるグローバルMILウィーク2020の解説
毎年開催されるグローバルMILウィークは、関係者が「すべての人のためのメディア情報リテラシー」に向けた進捗状況を確認し、それを祝うための大きな機会です。
ユネスコとGAPMIL(メディア情報リテラシー・グローバル同盟)は、グローバルMILウィークを推進するため、世界中のパートナーに呼びかけています。特集イベントはメディア情報リテラシーと異文化対話国際会議とユース・アジェンダ・フォーラムです。グローバルMILウィークは、分野や専門を超えたMILのつながりを促進するため、世界各地でローカル・イベントを呼びかけています。
グローバルMILウィーク2020
今年のテーマ:偽情報のインフォデミックに対抗するためのすべての人のための、すべての人によるメディアと情報リテラシー
COVID-19のパンデミックが進行中のため、グローバルMILウィーク 2020の特集イベントはすべてオンラインで実施します。
グローバルMILウィーク2020のテーマは、今日のコミュニケーション、テクノロジー、情報の世界における機会とリスクに対処することも目的に、すべての人の能力を向上させることを共通の関心にします。そして、そのことを認識することによって、いかにして偽情報と格差に対処することができるかに焦点を当てます。
このようにして、メディア情報リテラシーはグローバル・シチズンシップ教育とともに、批判的思考を持つ市民として社会に関わるための知識、スキル、価値観、実践を市民に提供することで、SDGsの達成に向けた前進を支援することができるのです。これらの能力は、メディア発展への関与、すべての人のための情報と知識へのアクセス、表現の自由のために市民に力を与えることができます。これらはすべて、偽情報とのたたかいをいかにして勝ち取るかということに関わっているのです。
資料2
メディア情報リテラシーと異文化間対話大学ネットワーク声明
COVID-19に関する批判的かつ建設的な対話のためのメディア情報リテラシー
ソーシャル・ディスタンスや制限された社会相互作用が生じている現代において、批判的な情報の検証やメディアおよびネット環境における批判的な社会的言論の表明、そして目的志向の技術を基盤とした対話と文化的多様性は、メディア情報リテラシーによって支えられなければなりません。これがユネスコ-国連文明の同盟によるメディア情報リテラシーと異文化間対話(MILID)プログラムの「存在意義」です。この未曾有の時代に、MILID大学ネットワークは、コロナ危機への対応として、これまでの研究と対話の経験を共有し、メディア情報リテラシーを通じて破壊的な言説から事実に基づく情報を見分けることで、人類の連帯と文化の多様性を促進するという大義のもとに人々を結びつけていきたいと考えています。
若者を含む一般の人々にとってのメディア情報リテラシーの価値と重要性を否定することはできません。メディア情報リテラシーの必要性は、21世紀に入り、ソーシャル・メディアの台頭によってより顕著なものになりました。
現在のCOVID-19パンデミックとともに、世界はもう一つの危険なパンデミックを目にしています。つまり、偽情報と誤情報のパンデミックです。COVID-19パンデミックは残念ながらすでに脆弱な世界的連帯感を侵食しており、文化の多様性への進歩を妨げる可能性があります。MILID大学ネットワークは、市民が研究を行い、建設的な対話と行動に従事する方法を見つけるためのエンパワーメントツールとしてメディア情報リテラシー を強化することを約束します。そして、市民は人間の連帯を促進し、誤報や有害なコンテンツからの自己防衛に貢献することができるのです。
MILID大学ネットワークは、2011年にモロッコのフェズでユネスコ、UNAOC(国連文明の同盟)、8つの創立大学、すなわちオーストラリア、ブラジル、中国、エジプト、ジャマイカ、モロッコ、スペイン、アメリカにある8つの大学によって立ち上げられました。その後、MILIDネットワークは世界各地のアソシエイトメンバーを含む40の大学に成長しました。このネットワークの主な目的は、異文化間の対話と多様性を育みながら、メディア情報リテラシーを中心とした文化的・科学的な協働のプラットフォームを構築することなのです。
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