６月11〜12日、カタールの首都ドーハでの「メディア情報リテラシー・エキスパート会議」に参加しましたので、ご報告をいたします。

私は、日本のメディア情報リテラシーの政策とその現状報告をしました。発表者は、１ユネスコ・モロッコの伊藤さん、２ナイジェリアのチドさん、３村上、４ヨーロッパ協会（European association for viewers interests）のパウロさんの順番でした。しかし、参加者の興味関心の的はユネスコの報告のようで、伊藤さんと他のユネスコ関係者に質問が集中しました。

パウロさんに１回質問がありましたが、私とチドさんには質問はありませんでした。プレゼン自体はかなり熱を入れてやりましたが、日本の政府がメディア情報リテラシー教育に力を入れていないためか、日本の現状については関心があまりないようでした。

多くの参加者の国（モロッコ、レバノン、カタール、ナイジェリア、クエートなど）では国を挙げてユネスコのMILを取り入れようとしていますが、政治的な内容については意図的に避けている印象を受けました。どんなにトップダウンでやろうとしても、国が進んでMILの理念を受け入れなければ、真の普及はなかなか困難なことでしょう。

「メディア情報リテラシー・エキスパート会議」の開催
http://www.dc4mf.org/en/content/media-and-information-literacy-experts-meeting-opens-doha

「ドーハ宣言」の採択
http://www.dc4mf.org/en/content/dcmf-media-and-information-literacy-meeting-adopts-doha-declaration

「ドーハ宣言」http://www.dc4mf.org/en/node/3886

会場での写真撮影は難しかったため、市内の様子をご紹介します。最後の写真はドーハの博物館で撮った写真です。左から、ユネスコのイァンガーダさん、国連のトレントさん、スペインバルセロナ自治大学のマリア・ホセさん、クェートのラィワさん、そして村上です。